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2020年11月の記事一覧

11月30日(月) 今日の給食

今日の給食は、黒パン、牛乳、マカロニのヒリヒリ和え、ほうれんそうサラダ、みかんでした。サラダにたっぷり使われているほうれんそうですが、埼玉県は全国2位の収穫量です。ほうれんそうには、ビタミンAやビタミンC、鉄分も豊富です。風邪をひきたくない人、疲れを早く回復したい人、運動能力を高めたい人はぜひしっかり食べてほしい野菜です。マカロニのヒリヒリ和えは、ペンネという尖ったマカロニを使っています。豆板醤とチリパウダーでピリッと辛味を利かせ、ホワイトルウでマイルドな味になるように煮込みました。

11月27日(金) 今日の給食

今日の給食は、ご飯、わかめふりかけ、牛乳、いかのかりん揚げ、のらぼう菜の胡麻和え、豚汁でした。「のらぼう菜」は、天保の大飢饉で人々の飢えを救った野菜として、江戸時代の終わりごろには栽培されていたという記録が残っています。のらぼう菜は、伸びた花芽をつんでも、脇からまた花芽が出てくる生命力が強い植物です。収穫は、穂先から30㎝ほどの柔らかい茎葉のところを手で折り取って食べます。今日はのらぼう菜をゆでて、ごま和えにしました。

11月26日(木) 今日の給食

今日の給食は、なめこおろしうどん、牛乳、ゼリーフライ、キャベツのおかか炒めでした。なめこは天然物と栽培物があります。天然物はブナやサクラの枯れ木に9~11月ごろに群生しますが、たくさん採れないため、市場には栽培物が多く出回っています。なめこ特有のぬめりは、たんぱく質の吸収を助け、胃や肝臓の粘膜を保護します。またコレステロールを下げたり、がんの予防にも効果があります。余分な塩分を体の外に出す働きもあります。このように栄養豊富はなめこですが、なめこ自体はあまり消化が良い方ではないので消化を助ける働きを持つだいこんといっしょに食べるとよいです。「なめこおろし」は昔の人の知恵です。ゼリーフライはお隣の行田市の郷土料理です。

11月25日(水) 今日の給食

今日の給食は、カレーピラフのホワイトソースかけ、牛乳、フレンチサラダ、手作りフレンチドレッシング、ラ・フランスゼリーでした。カレーピラフの味の決め手である「カレー粉」についてお話します。カレー粉は、ターメリック、クミン、コリアンダー、カルダモン、チリーペッパーなど、さまざまなスパイスやハーブを混ぜ合わせ、焙煎、熟成を経てできるミックススパイスのことをいいます。スパイスやハーブは、全部が辛いわけではなく、香り、辛味、色、苦味、うま味などいろいろな特徴をもっています。日本で市販されているカレー粉には、20~30種類のスパイスやハーブが使われています。ですから、カレー粉を作っているメーカーによって味や香り、辛味に違いがあります。自分の好みに近いカレー粉を見つけ、辛味を足したり、香りを足したり、自分好みのカレー味を探してみるのも面白いかもしれませんね。

11月24日(火) 今日の給食

今日の給食は、ご飯(こうのとり伝説米)、牛乳、鯖の塩焼き、ねぎぬた、けんちん汁でした。今日は「ねぎぬた」のお話です。「ぬた」とはとろりとした辛子酢味噌が沼田を連想させることから名づけられました。マグロやイカ、アオヤギ、わかめなど和える主役をなににするかによっていろいろあり、その土地ならではの食材を使ったぬたがあります。ねぎぬたは埼玉県深谷市の郷土料理です。たくさんとれる地元のねぎを辛子酢味噌で和えたものです。今日はおいしい鴻巣のねぎでねぎぬたを作りました。このあたりのねぎは白い部分が太くて長く甘味があるのが特徴です。けんちん汁は精進料理が発祥と言われています。埼玉県では11月20日のえびす講にお供えされる料理です。

11月20日(金)  今日の給食

今日の給食は、ゆめちからツイストパン、牛乳、チーズオンハンバーグ、粉ふき芋、ファイバースープでした。今日のパンは地元の鴻巣で収穫された「ゆめちから」という品種の小麦粉を使ったパンです。ゆめちからは、パン用の小麦粉の栽培に向かない日本の気候でも、もっちり、しっとりしたおいしいパンが焼ける小麦粉がとれるように品種改良された小麦です。話は変わりますが、今日の献立表を見ると、ファイバースープの黄色の食品の中に米粒麦という言葉がが入っています。米粒麦って何だろう?と思ったことのある人は多いのではないでしょうか。米粒麦は、押しつぶして米粒の大きさにそろえた大麦のことをいいます。大麦には食物繊維がたくさん含まれています。食物繊維のことを英語でファイバーといいます。つまり、ファイバースープとは食物繊維が豊富な大麦を使ったスープだから、この名前がつきました。おいしくいただきましょう。

11月19日(木) 今日の給食

今日の給食は、ご飯、牛乳、鮭のチャンチャン焼き、せんべい汁、アーモンドでした。「鮭のチャンチャン焼き」は、北海道石狩地方の郷土料理です。名前の由来は「ちゃっちゃとくつくれるから」「お父ちゃんがつくるから」「焼くときに鉄板とヘラがチャンチャンという音を立てるから」などいくつかあります。昭和時代の初めのころに漁師さんが獲った鮭を船の上で鉄板で焼いて食べたことが始まりといわれています。今日は、郷土料理がもう一つあります。それは「せんべい汁」です。青森県八戸市の郷土料理です。「南部せんべい」という小麦粉と塩と水を混ぜて練った生地を丸い鋳型で焼いた、かたいせんべいをちぎって入れた汁ものです。

11月18日(水)今日の給食

今日の給食は、かて飯、牛乳、だし巻きたまごのおろしかけ、呉汁でした。かて飯は、昔、ご飯のかさ増しのために残った煮物を刻んで混ぜたのが始まりと言われています。また、秩父地方では、「かてる」という言葉を「混ぜる」という意味で使い、混ぜご飯のことを「かて飯」と言います。かて飯に混ぜる具は、決まったものがあるわけではなく、季節の野菜などを使います。今日の給食では、鶏肉、ごぼう、こんにゃく、にんじん、ずいきを煮て、炊いたご飯に混ぜました。ずいきは、里芋の茎で芋がらのことをいいます。

11月17日(火) 今日の給食

今日の給食は、広東麺、牛乳、いんげんのごま炒め、ふかしいもでした。今日は、ふかしいもについてお話しします。今日の給食は、めん料理なので、不足しがちなボリュームとビタミンをとるためにさつまいもを添えました。さつまいもを蒸したものをふかしいもといいます。ふかしいもは、おやつとしても最高の食品です。さつまいもは、江戸時代に中国から日本に伝わり、鹿児島の薩摩藩から全国に広がっていきました。エネルギーが適度にあり、ビタミン、食物繊維が多く含まれています。便秘の予防・改善に効果があり、みかんに負けないビタミンがたくさん入っています。焼きいもや蒸かしいもにするときは、時間をかけてじっくり火を通すと、でんぷんを分解する酵素がよく働くのでとても甘くなります。

11月16日(月) 今日の給食

今日の給食は、牛丼、牛乳、じゃがいもとわかめの味噌汁、みかんでした。牛丼は、薄く切った牛肉と玉ねぎなどをしょうゆや砂糖などで甘辛く煮込み、どんぶりに盛ったご飯の上に載せた料理です。昔、西洋の文化が入ってくるのと同時に、それまで肉食の習慣がなかった日本で大流行した牛鍋をより手軽な食べ物としてご飯に載せた物が牛丼になったとされています。今日の給食の牛肉は、埼玉県産の武州和牛の肩ロースを使っています。和牛は大変高価なため、日ごろの給食で食べることはできませんが、牛肉の販売促進事業で、政府からの補助金により、今回、いつもの給食費で食べることができるようになりました。牛肉には、体をつくるたんぱく質や血液をつくる鉄分がいっぱい含まれています。