おいしい給食
2月15日(月) 今日の給食
今日の給食は、カレーライス、牛乳、フルーツポンチ、キャンディーチーズでした。今日はカレーの起源についてお話しします。カレーは18世紀にインドからイギリスに伝わり、その後、イギリスで初めてカレー’’粉’’が作られました。インドにはカレー粉というものはなく、様々なスパイスを組み合わせ、カレーの味をつくっているのです。明治時代になると、日本では、アメリカやヨーロッパの文化が積極的に取り入れられ、その中でイギリスからカレーが伝わりました。その後、カレーの材料であるタマネギ、ジャガイモ、ニンジンが日本でたくさん作られるようになり、また、国産の安いカレー粉が広がり、大正時代に今のような日本のカレーライスのもともとの形ができました。
2月12日(金) 今日の給食
今日の給食は、しゃくし菜チャーハン、牛乳、ポークしゅうまい、チンゲンサイとあさりのスープ、ココアババロアでした。今日は「しゃくしな」についてお話します。しゃくし菜は「雪白体菜」のことで、葉っぱの形がしゃもじの杓子に似ていることからしゃくし菜と呼ばれています。明治初期に中国から伝わり、標高の高い秩父地方で白菜の代わりに作られてきました。8月末から9月上旬に種をまき、10月末から収穫されます。シャキシャキした食感で漬物にされることの多い野菜です。今日は埼玉県産のしゃくし菜を漬物にしたものを炊き込んでチャーハンに入れました。
2月10日(水) 今日の給食
今日の給食は、きなこ揚げパン、牛乳、白菜のシチュー、イタリアンサラダでした。きなこは、大豆を煎った後に挽いて粉にした食品です。風味豊かで、良質のたんぱく質や脂質、ビタミンB1、B2に富む栄養満点の食品です。黄色系の大豆を原料とした黄色ののきなこと、緑色系の大豆を用いた淡緑色の青きなこがあります。青きなこは、うぐいす粉ともよばれます。2月は節分もあったため、大豆を使用したきなこ揚げパンにしました。
2月9日(火) 今日の給食
今日の給食は、ごはん、牛乳、肉じゃが、だし巻きたまご、ほうれん草の磯香和え、ハニーピーナッツでした。おふくろの味として定番の料理、「肉じゃが」。その発祥は、イギリスに留学していた東郷平八郎が、留学先で食べたビーフシチューを気に入り、シェフが東郷の話から想像して作ったものが始まりという説があります。カレーライスと材料が同じなので補給するにも都合がよく、軍隊の食事として広まったようです。大人気の給食の肉じゃがは、調理員さんたちの愛情がたっぷり入っていて美味しいです。
2月8日(月) 今日の給食
今日の給食は、コッペパンスライス、牛乳、焼きそば、たこナゲット、大根としめじの中華スープでした。今日の給食は、野菜がたっぷり入った大人気の焼きそばでした。今日の焼きそばには、赤の食品の豚肉、黄色の食品の中華めん、油、緑の食品の玉ねぎ、にんじん、もやし、キャベツ とたくさんの食品が入っており栄養バランスが良いです。焼きそばは、中華料理の点心の一つで、中華めんを炒めた料理です。学校給食では、たくさんの食品を使った五目焼きそばは、栄養のバランスがとれることからよく登場する料理の一つになっています。今日の給食では、コッペパンにはさんで焼きそばパンとしていただきました。
2月5日(金) 今日の給食
今日の給食は、ごはん(こうのとり伝説米)、牛乳、鯖の塩焼き、卯の花炒め、お事汁でした。今日は、お事汁についてお話します。旧暦の上で、12月8日と2月8日は、「事8日」と呼ばれています。事とは、仕事のことで、昔は農作業のことを言いました。農作業の終わる12月8日を「事納め」、農作業の始まる2月8日を「事始め」とされています。ほかにも様々な説があるそうですが、気持ちも切り替わる節目に五穀豊穣や無病息災を願って食べられていたのがお事汁です。具は、大根やごぼう、さといもなどの根菜や、小豆が入るのが特徴です。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、体の芯から温まる具だくさんのみそ汁は、この寒い季節にぴったりです。
2月4日(木) 今日の給食
今日の給食は、たまごとじうどん、牛乳、みそポテト、ぽんかんでした。今日は、みそポテトについてお話しします。埼玉県秩父地方では、「こ昼飯(こじゅはん)」と呼ばれる、農作業の合間や小腹がすいた時に食べる郷土料理がいくつかあり、「みそポテト」もそのひとつです。作り方は、一口大に切ったじゃがいもに小麦粉を溶いた衣につけて、油でカラッと揚げ、甘辛いみそだれをかけます。サクサクとした衣とホクホクしたじゃがいもがみそだれとよくあい、埼玉県のB級グルメに選ばれ、全国的にも知名度がアップしました。
2月3日(水) 今日の給食
今日の給食は、もぶりめし、牛乳、鶏つくね、雑煮でした。お正月は終わりましたが、旧正月が近づいているため、雑煮を出しました。日本の暦は、1873年1月1日に、アジアの国ではいち早く、旧暦から新暦に移りました。旧暦には、冬至から2回目の新月の日を1月1日にするという決まりがあります。旧暦での正月を旧正月といい、今年は2月12日が旧正月にあたります。また、雑煮についてですが、その歴史は古く、始まりは平安時代だと言われています。「ハレ」の食べ物であるもちと、年神様に供えた野菜を入れて作りました。今日も味わっていただきましょう。
2月2日(火) 今日の給食
今日の給食は、ごはん、牛乳、いわしの蒲焼き、小松菜のお浸し、ごま汁、福豆でした。今日は、節分献立でした。節分とは、本来季節の変わり目(立春・立夏・立秋・立冬)の前日を指す言葉でしたが、現在は立春の前日のことをいいます。節分にいわしの頭を柊の枝に刺し、門や軒下に飾ると、いわしのにおいが悪い鬼を追い払うと言われています。今日は、そのいわしをかば焼きにしました。また、節分には豆をまいて、鬼を追い払いますが、昔から大豆には、穀物の精霊が宿るとされていて、鬼を追い払うのに最適であったと考えられています。
2月1日(月) 今日の給食
今日の給食は、はちみつパン、牛乳、鶏肉のトマト煮、アルファベットスープでした。今日は「パン」についてお話します。パンが誕生したのは、今から8000年から6000年ほど前と言われています。当時のパンは、小麦粉を水でこね、焼いただけのシンプルなものでした。そのパンが、様々な地域に伝わるにつれ、発酵の工程が加わったり、小麦から小麦粉を作る技術が向上するなどして、おいしいパンが作れるようになっていきました。そんなパンが日本に伝わったのは、鉄砲が伝わった時期と同じ時期でした。「パン」という言葉は鉄砲を日本に伝えたポルトガルの言葉からきています。今日は生地にはちみつが練り込まれたほんのり甘くておいしいパンでした。
1月29日(金) 今日の給食
今日の給食は、カレーライス、牛乳、フルーツヨーグルトでした。今日は、ヨーグルトのお話です。紀元前5000年ごろ、東地中海からバルカン半島、中央アジアで、羊を飼い始めました。ある日、残しておいた羊の乳がいつの間にか酸味のあるさわやかな飲み物に変わっていました。これが、ヨーグルトの始まりだと言われています。ヨーグルトは、牛乳を乳酸菌という菌で発酵させて作ります。ヨーグルトに含まれている乳酸菌は、腸の中で悪い菌を減らし良い菌を増やす働きがあります。今日の給食のようにフルーツと和えたり、そのまま食べたりするほかに、肉の臭みを消し、柔らかくする働きもあります。また、牛乳から作られるので、カルシウムも多く入っています。
1月28日(木) 今日の給食
今日の給食は、ごまあじうどん、牛乳、里芋のみそ煮、いちごでした。 今日は、いちごについてお話しします。いちごは、江戸時代の終わりにオランダから日本に伝わりました。いちごがたくさん出回る時期は、4月から5月でしたが、ハウス栽培によって寒い冬でも作られるようになり、1月から3月にかけて一番多く出回るようになりました。いちごには、ビタミンCが豊富に含まれていて、1日に3個から4個食べると1日に必要なビタミンCをとることができます。今日のいちごは、埼玉県産の「紅ほっぺ」でした。
1月27日(水) 今日の給食
今日の給食は、ゆめちからコッペパン、りんごジャム、牛乳、くじらのケチャップソース、すいとんでした。
昨日の「今日の給食」でお伝えしたように、1/30まで給食週間のため、今日は昭和時代の給食を再現しました。昭和時代の給食では、戦後の食糧難を支えた「くじら」の存在が欠かせませんでした。日本では縄文時代からくじらが食べられていたそうです。奈良時代から江戸時代まで、牛や豚を食べる肉食文化のなかった日本では、貴重なたんぱく源でした。江戸時代になると、組織的なくじら漁がはじまり、全国に広まりました。今では、国際的な取り決めにより捕鯨量が決められ、食べる機会も減り、貴重なものとなりました。しかし、昔から日本人の食生活を支えてきたくじらを食べることは、大切な日本の食文化のひとつです。今日は、貴重なくじらを竜田揚げにして、ケチャップソースで味つけしました。
1月26日(火) 今日の給食
今日の給食は、ご飯(こうのとり伝説米)、牛乳、鮭の塩焼き、けんちん汁、たくあん、味付けのりでした。
1月24日から1月30日までは、「全国学校給食週間」です。これにちなみ、今日は日本で給食が最初に始まった頃のメニューを再現したものでした。日本で給食が最初に始まったのは明治22年の山形県の小学校です。貧しかった子どもたちに、「おにぎり、焼き魚、漬物」を用意しました。昔は米も貴重だったので、おにぎりも米だけではなく、麦やヒエ、アワといったものが混ぜられていたものでした。また、みそ汁もほとんど具の無いものでした。当時は現在のように交通や店が発達していなかったため、地元でとれたものや保存のきくものを給食に使用していました。今日は、歴史を感じながら今の時代の給食に感謝し、いただきました。
1月25日(月) 今日の給食
今日の給食は、かて飯、牛乳、わかさぎフリッター、白菜の味噌汁、ぽんかんでした。今日の果物、「ぽんかん」はみかんより少し大きく、頭がぽこっと飛び出しています。インド原産の果物で、「ぽん」はインドの都市の名前からついたといわれています。日本では愛媛県や鹿児島県、高知県での栽培が盛んです。
1月22日(金) 今日の給食
今日の給食は、子どもパンスライス、牛乳、手作りコロッケ、ボイルキャベツ、ウインナーとレンズ豆のスープでした。今日のスープには「レンズ豆」という豆が入っています。普通の豆より小さく平べったい形で、名前のとおり、カメラのレンズのような形をしています。豆類なので豊富なたんぱく質があり、免疫力を高め、風邪などを防ぐレシチンや食物繊維も豊富です。まだ日本では、なかなかなじみのないレンズ豆ですが、スープやカレーに入れると甘味が出て、おいしくいただけます。
1月21日(木) 今日の給食
今日の給食は、ビビンバ丼、牛乳、トックスープ、小魚アーモンドでした。「ビビンバ」は韓国料理のひとつです。このビビンバは、「混ぜる」という意味の「ピビム」、ごはんという意味の「パプ」が組み合わさった言葉です。名前の通り、ごはんと具をスプーンでよくかき混ぜて食べる料理です。ごはんの上にのっている肉や野菜類は、唐辛子を使用しているため、少しだけ辛みがあります。唐辛子は、韓国ではよく使われる香辛料で、胃腸を健康にし、体を温める働きがあります。
1月20日(水) 今日の給食
今日の給食は、キャロットピラフ、牛乳、チキンナゲット、白花豆のクリームスープでした。今日は、キャロットピラフについてお話しします。キャロット(にんじん)の語源は、カロテンという栄養素からきました。にんじんにはベータカロテンが特に多く含まれています。このベータカロテンは、体の中でビタミンAに変わり、細胞を強くし、体の抵抗力を高めます。また、粘膜も強くするため、感染症から体を守る働きがあります。さらに、造血作用もあるので、貧血の改善にもつながります。
1月19日(火) 今日の給食
今日の給食は、コーンみそラーメン、牛乳、春巻き、りんごでした。今日は、春巻きについてお話しします。どうして春巻きは「春巻き」という名前なのか、ご存じでしょうか。実は、もともと、暦の上で春が始まる、立春のころに新芽を出した野菜を具材として巻いて作られていました。それを理由に「春巻き」と呼ばれるようになったといわれています。春野菜を巻いたものを食べて、新春を祝い、無病息災を願ったといいます。英語圏では「春巻き」をそのまま直訳して、「スプリングロール」と呼ばれています。
1月18日(月) 今日の給食
今日の給食は、ご飯、牛乳、赤魚の西京焼き、五目煮豆、かき玉汁、みかんでした。西京焼きとは、魚を白みそに漬け込み、焼いたものです。日本では、平安時代から食材を味噌漬けにする保存法がありました。魚は生もののため、海から遠い地域ではすぐに傷んでしまいます。そこで、保存法の一種として味噌漬けがはじまったといわれています。西京漬けを作るには大変な手間と日数がかかったため、しばらくは高級品で、一般的に西京焼きが食べられるようになったのは、室町時代の中期からと言われています。