令和6年10月30日(水)全校朝会
5年生の子どもたちからは11月の生活目標「落ち着いた生活をしよう」についての発表がありました。
5年生は、朝会が始まる前に自分たちで何度も練習しながらアドバイスしあっていました。
私からは、以下の話をしました。
さて、今月のお話です。
これは何の写真ですか。
猫ですね。皆さんをじっと見ています。
今日は、「ねこが笑った」というお話を読みます。主人公は「いっちゃん」という子です。皆さんは、「いっちゃん」の気持ちになって聞いていてください。
いっちゃんは今日算数のテストを返されました。惜しいことに一つだけ△が付いていました。いっちゃんは、そのテストをお母さんや妹にみせるのが嫌でした。
(そうだ、△を消して、○に書き直してやろう)
いっちゃんは消しゴム△を消し始めました。こすり続けていくうちに△は薄くなってきました。そこで、今度は、赤鉛筆で○に直そうとしたとき、コトリと音がしました。
(あっだれかきたのかな)
驚いて振り向くと、そこには、人ではなくねこのタマがいました。タマは、光った眼で机の上のテストを見ているような気がしました。
(なあに、ねこなんかにわかるものか)
そう思っていっちゃんは赤鉛筆を動かしかけましたが、もういちど振り向くとタマはやっぱりこちらを見続けています。いっちゃんはいたずらを大人に見つけられて時のようにちょっとわらいました。すると、タマの白いひげと口のあたりがぴくぴくと動いて、わらったように見えたのです。
(タマがわらった)
いっちゃんは、どきっとしました。いっちゃんは今やりかけていることをいやあな気持ちになりました。
という、お話です。
さて、どうしていっちゃんは「いやあな気持ち」になったのでしょうか?
タマは本当に笑ったのでしょうか?
ねこだから笑ったかどうかわかりませんね。
ではどうして、いっちゃんは、「笑ったように見えてどきっとしたのでしょうか」
そうですね。きっといけないことをしている自分の心がそう見えさせたのでしょう。「タマの目は自分の心を映す鏡」だったのかも知れません。
「いっちゃん、そんなことをしていいのかな」
「まちがいをごまかす子でいいのかな」
「いっちゃんちゃんとみてるよ」
と、聞こえたのかもしれません。
さて、この後いっちゃんはどうしたとおもいますか?
お話には書かれていません。
どんな行動をとったのか、その理由もいっしょに考えてくださいね。